マイナンバーカードをお持ちですか。マイナンバー通知カードではありません。
この質問に「はい」と答える方は多くはないはずで、なぜなら2020年9月時点でマイナンバーカードの普及率は30%程度だからです。
普及率が低いのはおそらく、わざわざマイナンバーカードを作るメリットが感じられなかったからだと思います。
しかし、2021年(令和3年)3月から「マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようになる」としたらいかがでしょうか。
この記事ではマイナンバーカードのメリットと健康保険証として利用開始する方法、今後のスケジュールについて解説します。
さて、マイナンバーカードという制度が作られた目的は「①社会保障 ②税 ③災害時の支援」です。
そうはいっても、我々利用者はそのメリットをなかなか感じられませんでした。
しかし2021年から社会保障の分野で日常的に使えるシーンが増えてきます。
例えば、以下のようなことです。
病院の受付で、顔認証による人確認と保険証確認を一度に実施可能(数字4桁の暗証番号の入力でも可)
過去の薬や特定健診の情報が自動で連携されるから、口頭で説明しなくていい
旅行先や災害時でも、薬の情報等が連携される
窓口での限度額を超える医療費の一時支払いが不要になる
新しい保険証へ手続済であれば、健康保険証が未発行であっても、マイナンバーカードで受診可能
マイナポータルで処方された薬の情報をいつでも見られる
マイナポータルからe-Taxに連携し、確定申告が簡単になる
これらのメリットがあるなら、マイナンバーカードを作ってもいいかなと考える方も増えてくるでしょう。
ちなみに、「子供の場合、病院の受付でどうすればいいの?」という疑問を持たれるかもしれません。
子供等、本人が窓口で本人確認を行うことが難しい場合には、親等の 代理人が子供等のマイナンバーカードをカードリーダーに置き、暗証番号を 入力することで、本人確認を行うことができます。
では、マイナンバーカードを健康保険証として利用したい場合、どうすればよいのでしょうか。
「あらかじめ必要なもの」と「利用開始する手順」がありますので、ご留意ください。
あらかじめ必要なもの
申込者本人のマイナンバーカードと市区町村役所窓口で設定した暗証番号4桁
マイナンバーカード読み取り可能なスマホ
マイナポータルアプリ
利用開始する手順
ブラウザでマイナポータルを検索し、マイナポータルへアクセス
「健康保険証利用の申込」の「利用を申し込む」をクリック
利用規約等を確認し同意
マイナンバーカードを読み取る
完了
それでは最後に今後のスケジュールについてまとめておきます。
2020年8月 マイナンバーカードの健康保険証の利用申込開始
2021年3月 医療機関・薬局におけるマイナンバーカードの健康保険証利用開始
2021年3月 特定健診情報の連携開始
2021年10月 薬剤情報・ 医療費情報の連携開始
なお、マイナンバーカードは市区町村の役所で申し込みをしても手に入れるまでに数か月かかる場合がありますので、時間に余裕を持ってお申込みください。
マイナンバーカードの保険証利用についてお知らせします(被保険者向け)