Claudeで就業規則の新旧対照表を作る
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更新日:20 分前

就業規則を改定する際には、新旧対照表の作成が必要になります。条文ごとの変更点を整理し、追加・削除・修正箇所を明確にすることは、経営者への説明や労使協議、場合によっては労働基準監督署への提出資料としても重要です。
もっとも、この作業は従来、相応の時間と注意力を要するものでした。Wordファイルで就業規則を作っていればWordの比較機能で変更部分を見つけることができます。しかしその後で新旧対照表にするところは手作業です。就業規則がPDFファイルの場合にはどうでしょうか。旧規則と新規則のPDFを並べ、条文単位で内容を確認しながらExcelに転記していく作業は、専門家であっても負担が大きく、条文数が多い場合には相当の時間がかかります。また、文末表現の変更や一部語句の修正など、細かな差異の見落としにも注意が必要でした。
現在は、この工程の一部をClaudeで支援することが可能です。
本取り組みでは、以下からダウンロードできるZipファイル内の SKILL.md を利用します。
このSKILL.mdには、就業規則の比較を行うための具体的な指示内容が記載されています。Claudeに対して旧規則PDFと新規則PDFを読み込ませ、当該スキルに沿って処理させることで、条文単位での差分整理を行います。
Claudeでの処理の流れは概ね次のとおりです。
1) Claudeデスクトップアプリを起動
2) 設定の中で、SKILL.mdファイルからClaudeでスキルを作成しそのスキルを有効化
3) [チャット]を選択し、[新規チャット]を開始
4) モデルは現時点で高性能なOpus 4.6を選択
5) 旧就業規則PDFと新就業規則PDFをアップロード
6) 以下のプロンプトを入力
アップロードしたPDF就業規則から新旧対照表を作ってください。 旧:モデル就業規則(平成30年1月)条文.pdf 新:モデル就業規則(令和7年12月)条文.pdf
7) (この時点で以下の状態になり)プロンプトを送信

8) プロンプトから自動的に必要なスキル(先ほどアップロードしたSKILL.md)が使われ、そのスキルに基づく比較処理がされる

9) Excel形式での出力
単純なテキスト差分ではなく、「どの条文がどのように変更されたのか」を実務で扱いやすい形に整理することを目的としています。条番号の変更や条文の移動がある場合でも、内容に基づいた比較を行える点が特徴です。
もっとも、AIによる出力はあくまで下書きであり、最終的な確認は専門家が行う必要があります。特に、PDFからのテキスト抽出に伴う改行の崩れや、表形式条文の扱いなどは慎重なチェックが求められます。ただし、ゼロから手作業で作成する場合と比べれば、作業時間の短縮と負担軽減につながることは確かです。
このような活用方法は、就業規則に限らず、各種規程類の改定管理や契約書の差分確認などにも応用可能です。従来は人手で行うしかなかった比較作業について、AIを補助的に用いることで、専門家は内容の妥当性判断や制度設計といった本質的な業務により多くの時間を割くことができます。
生成AIの導入は、業務を完全に置き換えるものではありません。しかし、適切な指示設計と確認体制を前提とすれば、専門職の実務を現実的に支援する手段となり得ます。
就業規則の新旧対照表作成も、その一例です。Claudeと専用のSKILL.mdを活用することで、これまで手間のかかっていた工程を整理し、実務に活用できるExcel形式の資料を効率的に作成することが可能になります。


















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